月別ページ:2013年12月

バランス

モナコで公演を行い、ゴールドキャッスルを立ち上げ、自分の中の様々なものが少しずつ変化してきました。

何に対しても気持ちのあり方として執着がなくなり、これは放したくないと思っているものでも放れるときは放せばいいし、そしたら新たなもっといいものと出会う くらいの気持ちでいられるようになり、大切にする気持ちもあり、放したくないという気持ちもありながら執着はないという気持ちになってきました。

表現に関しては 感情でも身体でも使えるすべてを大きく使う事を意識するようになり、芝居や殺陣は勿論ですが空手の型にすごく影響があり、今更ながら型をやるのが楽しくなってきました。

細かな技術を繊細に使いながら大きく表現する。

そのためにも技術を上げる地味な稽古が大切になってくると思います。

教えることをしてても自分が何かの現役でいるということは競技前や競技中に自ら試すことができ、更なる進歩に繋がり、それが殺陣や空手の子供達の心身の技術を高めることにも繋がると思いますのでこれからも現役であり続けたいと思います。

goldcastle 殺陣&剣術スクール

http://www.tate-ken.com/

ホットミルク

年末になって駅前で中学生と思われる子供達が大声で募金活動をしているのをよく見かけます。

子供達が一生懸命になってる姿を見ると少しでも協力できればと思い募金をしようと思うのですが、募金をしたあとにテンション高く大声で ありがとうございます と言われるのがなんとも気恥ずかしい。

以前から思っていたのだが、私と同じように大声で呼び掛けられると募金しにくいという人もいると思うので 募金箱を持ってる人たちの横に無人の募金箱を置いておくと結構入れてくれる人は多いんじゃないかと思う。

そんなことを考えてしまう自分が悲しい。

先日 いつものスーパーでいつもの牛乳を買おうとしたら別の牛乳の試飲を配ってる方がいて、その人の前でいつもの牛乳を買うのは悪いと思い結局牛乳を買えずにスーパーを出てしまった。

そんな自分が悲しい。

殺陣教室

先週見学にいらした女優さんが海外で仕事をするので殺陣と剣術を身に付けたいということで今日から稽古に参加しました。

主に胴斬りの練習をしましたが、体の重心が刀に連られて刀を左に振ると体も左に倒れ、右に振ると右に倒れるという感じだったのですが、真っ直ぐなほうが綺麗に見えると言って 鏡を見せながら振ってもらうとすぐに綺麗に振ることができるようになりました。

綺麗に見せるということに敏感で さすが女優さんという感じでした。

体を綺麗に見せるポイントがいくつかあるのですがその中でも私が特に重視しているのが肩で、スッとした立ち姿、男性的、女性的、 肩の動きで表現できると思います。

肩、頭、腰回りで体を綺麗に作って足は摺り足が基本ですので、体に記憶させるために普段歩くときも摺り足で歩いているのですが、町中で肩を振らず手を振らず腰をおとして頭の高さを変えず摺り足で歩くと変な人に見えるので変な人に見えないギリギリのラインを探りながら摺り足で歩いています。

今の時期はポケットに手を入れられて動きが目立ちにくいのでわりと気にしないで摺り足の稽古ができるので助かります。

ちなみに知人の空手の先生はどこだろうと全く人目を気にせず話の流れで空手の動きをやりだします。
お店の中とか電車の中とか私は恥ずかしいのですがお構いなしです。

突き進め

日曜日の大会で面白い子がいました。

2年位前まで私が見ていた生徒で久しぶりに会うと中学生になっていました。

私が見ていた頃にすでに黒帯になっており心身ともに素晴らしい生徒ですが、しいて言えばただ一つ 身長が少し低いというのがありました。

久しぶりに組手を見たのですが、20センチ位身長差のある相手に上段しか攻撃しないのです。

日頃から先生や親に中段を攻めろと言われているようですし私もその方が勝ちやすいと思ったのですが、上段しか攻めず体が浮いて逆に相手に上段を何本も決められ負けてしまいました。

帰り際にたまたま会ったので話をすると、どうやら「背が低いので中段で攻めろ」と言われるのが嫌らしい。

それで意地でも上段だけで勝とうとしているのです。

技術的に優れている子ですので中段を使えばなんなく勝てたと思うのですが勝ちよりも自分の意地を取ってるのです。

相変わらず魅力的な子だ。

成長

一年に一度の空手大会、目標に向かって練習するという過程をクリアしてみんなが自分の力を発揮できたと思います。

本番までにできる限り力を上げること、本番で全部出すこと  この2つができたということは精神的な成長の証だと思います。

結果が良くても調子に乗らず 悪くても落ち込まず 自分は頑張った 頑張らなかったで判断できるようになってほしいです。

もう一つ苦労したのが勝つことが一番になってたことでした。

一時間の稽古時間で準備運動の時間や休憩も取りますので稽古初めの 気をつけ 正座 黙想  礼 を一瞬で終わらせ、ふざける生徒を注意する時間ももったいないし、考えさせたり工夫させたりするよりもこれをやってとやらせた方が早く上手くなります。

それではいけないと思い 気をつけができるまで次に進まない、正座の時の手の位置、背中と頭、礼の仕方、黙想の時間を一分間取る、空手と関係ないことをしゃべる子は必ず注意する、何のために空手をやってるかを聞く、話す、自分達で号令をかける、並ぶなどを徹底すると一時間のうち半分も稽古の時間が取れないということもありました。

体を動かしている時間が少ないので必然的に他と比べて上達のスピードが遅くなりましたが、数年たってやっとそれらが当たり前にできるようになり、今では少ない時間を有効に使おうと何でも自主的にやるようになりました。

それにともない大会に出て入賞する子も多くなり、「勝ち」にいかない事が結果的に勝つことに繋がった思います。

競技者としての力を上げるには精神の成長が不可欠だとも思いますのでこれからも「心の成長のための空手」をやっていきたいと思います。

今まではせめて私が関わった子供たちだけでもと思ってやっていましたが、今後は結果も出して回りに広めていきたいと思います。

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