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風呂敷の広げ方畳み方


日常で風呂敷を使っている人は少ないと思いますが私はよく道衣を包むのに利用しています。
本当にいいです。これ。

鞄に入れるときも帯やマウスピースなど小さいものがバラけることもありませんし、取りやすいですし、汗をかいた道衣を直接鞄に入れるのは躊躇いますし、部屋で道衣をしまう時も道衣が直接見えていると景観を損なってしまいますが、風呂敷に包んでいると和洒落な雰囲気になります。
因みに厚みのある道衣ですと二四巾サイズが丁度いいです。

ということで8月12日(日)の東京殺陣教室で風呂敷の開き方、閉じ方の講習を行いたいと思います。


風呂敷の簡単な歴史。
起源は定かではありませんが、奈良時代には貴重な品物などを大切に保管するための”包み布”として使われていたようで、当時の宝物を包んだ布が今でも奈良の正倉院に残されているそうです。

平安時代には、貴族の装束を包んで運ぶ様子が巻絵の下絵に残っているようです。
この頃は「平包」(ひらつつみ)と呼ばれていたようです。

風呂敷という名称になったのは室町時代で、入浴前後に広げた布を敷いて服を着替えたのが「風呂敷」の起源のようです。

江戸時代に入り銭湯が普及すると、風呂敷に衣類を包み銭湯へ通い、その風呂敷の上で着替えるようになったようです。

また、荷物を運ぶ際には風呂敷を使うようになり、さまざまな人たちが様々な目的に合わせて使うようになり、人々の生活に欠かせないものとなったようです。

その後も、明治、大正、昭和の時代も使われてきましたが、昭和40年頃に紙製の手提げ袋が出現し、更に布製の手提げ袋が誕生すると、徐々に風呂敷は見られなくなりました。

しかし、2000年代になり環境問題が取りざたされると再び注目され始めました。

祝儀や贈答品を包むためだけではなく、最近はワインボトルを包んだり、風呂敷バッグにしたり、エプロンにしたり、植物の鉢カバーにしたり、道衣を包んだり、様々な用途で利用されているようです。

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