本日は4名の体験の方がいらっしゃいましたので、体験の方は基本の斬り、慣れている方は対面稽古を中心に行っていただきました。
稽古後、体験の方のうち お二人が家でも稽古をしたいということで早速 武道具を購入してくださいました。
外で稽古をしても大丈夫ですか?と質問されて、公園で稽古をしていてよくお巡りさんが来たのを思い出しました。
殺陣を初めてから約一年間 ほぼ毎日近所の公園で夜11時から12時までの一時間 殺陣の稽古をしていましたが、素振りだけでなく立ち回りの動きを稽古していたので おそらく木刀を持った人が一人で暴れていると通報されていたのだと思います。
殺陣の稽古をしていますというと問題ないのですが、そのたびに稽古が中断されるので、毎日毎日同じ時間に同じことをしているのだから そろそろ私のことを覚えてくれないかなと思っていました。
こんなに規則正しく暴れる人はいないと思う。
鬼のように厳しく 仏のように愛情のある先生に殺陣を教えていただいていたときで 凄く充実して楽しい時でした。
ある日の立ち回りの稽古で、Aさんが足斬りをして私がジャンプでかわして空中でAさんの頭を蹴って倒すというシーンがあったのですが、何度やっても蹴られたリアクションが取れないので先生から
「おもいっきり当ててリアクションを取らせろ」
「本気で蹴ろよ」
という声が。
半端に蹴ると 「はいもう一回 」と言われるので本気で蹴る覚悟を決めました。
よーい スタート の声で 立ち回りが始まり、いよいよ 問題の場面へ。
Aさんの足斬りをかわして 心の中で ごめんと言って飛び回し蹴り。
Aさんはリアルな見事なリアクションを取って倒れこみました。
倒れたあとハケる予定でしたが Aさんはその場から動きませんでした・・・
またある日、バク転の練習をしているとBさんが後頭部からおもいっきり落ちてしまいました。
もちろんマットなんかひいていません。
ゴーンという地響きが鳴り Bさんがうなり声をあげて倒れていて、大変なことになったと思った瞬間 先生が落ち着いた声で一言
「はいもう一回」