五輪書 水の巻2


ー 兵法の身なりのこと

我が二天一流の兵法が求める姿勢は、以下のようであるべきだ。

顔はうつむかず、あおむかず、傾けず、歪めず、額にはしわを寄せず、眉の間にしわを刻んで、眼球を動かさないようにし、瞬きをしないように心掛けて、目は少し細めるようにし、穏やかな顔つきで、鼻筋を真っすぐにして下顎をやや突き出す感じにする。
首は後ろの筋を真っすぐにして、うなじに力を入れ、肩から下は全身が一体になっているように感じられるようにし、両肩を下げ、背筋をまっすぐにして、尻は出さず、膝から足先まで力を入れ、腰がかがまないように腹を出すのである。

我が二天一流の兵法では、平常の身のこなしを戦いの時の身のこなしとしている。
つまり、戦いの時の体の動かし方は、平常と同じようにするのがベストなのである。

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