なんば歩き


以前にナンバ歩きが流行り、様々な分野に応用されるようになりましたが、色んな方が色んな説を唱えています。

「江戸時代以前の日本人は腕を振らずに歩いていたが、西洋的生活様式の移入とともに今の歩き方になった」という説が結構通っています。

そんなわけはないと思います。

全世界の人が腕を振って歩いていたのに日本人だけは腕を振らずに歩いていた。

DNAはどうなっているんだ。

誰も見たことがないから学者がそうだと言うと信じてしまいます。

そんなわけないでしょ。と誰かが言えばそんなわけないなと思うと思います。

動画がないのでそれを正しいとする方はそうしている絵を持ち出してきますし、正しくないという方はそういう絵を持ち出してきます。

「体を捻ると着物が崩れやすいからなんば歩きになった。」

洋服を着た学者が言っていますが、
私は一年で364日くらい和服で過ごしていますがあまり関係ないです。

「日本の伝統、相撲の鉄砲は右足右手、左足左手を同時に出すじゃないか。」

洋服を着た学者が言っていますが、
私は相撲初段で勿論鉄砲も練習もしていましたが、すぐにあの動きができるわけではないのです。
摺り足でも何でも何度も何度も練習して相撲に大切ななんばの動きを体に入れていくのです。

「飛脚はなんばの動きを使っていたから長い距離を走れた。」
洋服を着た学者が言っていますが、
私は何年も実際に試してきました。
長い距離を走ったり歩いたりする時、時間に比例して体にダメージが蓄積します。
普通の人だと4・5時間連続で歩くと足が痛くなると思います。
なんばで歩くとかなりダメージの蓄積が少なくなります。
4・5時間歩いても痛みが出ません。
それなら皆なんばで歩いた方が良いじゃないかと思うかもしれませんが、普通に歩いていた方が楽なのです。
生まれ持った歩き方で歩いていた方が体にとって自然で楽なので皆普通に歩きます。
自然な動きをなんば歩きに代えるは地味にきついです。
なので自然に楽な歩き方で歩きますが、飛脚のような長い距離を移動する人は、後々のダメージを考えるとなんばで歩いた方がいいと分かっているので意識的になんば歩きをしているのです。

つまり、走る時でも畑を耕す時でも相撲でも剣術でも、専門的に動く時になんばの動きをするのです。

何の訓練も受けていない人たちは、基本的には今の人たちと変わらない歩き方だったと思います。

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