方法


最近は怪我をさせないための動きばっかりやってます。

怪我をしない・させないためにこうして下さいと何度も同じことを言っていると思いますが、私は怪我をさせたこともさせられたこともありまして嫌な思いをしました。

よく怪我をさせられるよりもさせた方が嫌な気持ちになると言いますが、私はさせられた方がダメージが大きいと思います。

私が怪我をさせたのは殺陣ではなく格闘技の練習なのですが、空手の世界チャンピオンが将来総合格闘技に進むということで練習試合をしていて、事故でしたが骨折させてしまいました。

恐らく次の試合に出られませんし、暫く練習もできません。

私は謝るだけですが、その方はマスコミに注目され始めていた時期でしたし、道場関係者やファンからの期待もあったろうし、本当に嫌な気持ちになったと思います。

私が怪我をさせられたのは立ち回りの最中で、相手の刀が私の顔に当たり、傷口がぱっくり開いてすぐに病院にいかなければいけない状態でした。

当時は役者の仕事をしていましたので顔に目立つ傷があると普通の会社員の役はできなくなるし、一気に役の幅が狭くなって仕事がなくなると思いましたし、日常生活では人の目線が傷口にいくし、怖い人だと思われるし、嫌な気持ちになりました。

この傷は無駄な個性と思っていました。

これが女の人なら本当に運命を変えられるくらいの事になるかもしれませんし、相手を恨む気持ちになるかもしれません。

ということで立ち回りのワークショップが決まってからは怪我をしない・させないための動きを何度も何度もやっています。

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