殺陣クラスは毎回足運びから始まり、基本の斬り、対面稽古という流れで、殆どが基本練習となっており、これが上達への近道なのですが、たまには簡単な立ち回りをやってみようかと思います。
といいましても普段の対面稽古を応用するだけの3・4手の簡単な立ち回りを考えています。
一度やってみると基本稽古と立ち回りがどう繋がるのか考えやすくなるかと思います。
このスクールには殺陣経験者の方も結構いらっしゃいまして、ある程度やってきてやっぱり基本からやり直したいという方が多いようです。
実は私にも同じような経験があり、それからは何事も基本から段階を踏んでしっかり学ぶことを心掛けています。
私の場合は殺陣ではなくバレエでした。
20代の頃、突然バレエをやってみたいと思った私はすぐに近所のバレエ教室に通うことにしました。
当然ですが、まずは初心者クラスからということになったのですが、これまでどんなスポーツをやっても困ったことがなかった私は、「すぐにできるようになりますので上級者クラスに入会させてください」と無理を言って上級者クラスで稽古をさせていただくことになりました。
そう言って入ってきた私に当然基本なんか全然教えてくれない。
というか何にも教えてくれない。
外国に行って英語で授業を受けているようだった。
言葉の意味もわからない。
ただ真似をするしかなかった。
困った私は本を買って1人で基本の稽古をしていた。
でもよくわからない。
今更やっぱり初心者クラスに移りたいとも言えない。
こんなことならおっしゃるとおりに初心者クラスに入会すれば良かったと私は半泣きになった。
思い出すたびに今でもいたたまれなくなる。
嗚呼いたたまれなくなる。
その後私はバレエで更なるいたたまれなくなる事を経験した。
そして今でもバレエに関することは思い出したくない。
続く。