子供たちが柔道場に入ってくる時は隣の剣道場で他団体がダンスをやっていますので静かに入ってきてくださいと言っているのですが、本日は走ってくる子がいましたのでもう一度入る練習。
区の施設ですので剣道場の奥に柔道場があるという特殊な作りでとなっていますが、まず剣道場に入る前に一礼します。
この一礼は剣道場と柔道場を含めた道場に対してこれから稽古をさせていただきますという意味と他団体に対して、横切らせていただきます失礼しますという意味があります。
次に他団体が練習していますので静かに歩いて柔道場に向かいます。
静かに歩く歩き方を知らないと音を立てないためにそろ~りそろ~りとゆっくり歩いてしまいますが、歩き方が分かると普通に歩いて来られます。
前足の踵から落ちる現代の歩き方ではなく後ろ足を上げて歩く日本古来の武道の歩き方をすると自然と足音がしなくなります。
子供たちが 忍者みたーい と言っていましたがそのとおりです。
そして柔道場に入る前に稽古をさせていただきますという意味で柔道場に一礼します。
一歩入ったあとに自分が来たことを伝える為に こんにちは と皆に向かって挨拶をします。
神棚があれば神棚にも礼をします。
区の施設などで神棚がなく日の丸が掲げられたりしているところがありますが、日の丸と神棚では意味が全く違ってきます。
神棚に礼をする感覚で何となく日の丸に向かって礼をしている団体も結構多いと思いますが凄くおかしく感じます。
帰るときは逆の順番でやっていきます。
いつものように足運びで摺り足の練習を行うと、生徒さんが腿の横の上の方がキツくなると仰いました。
そうなのです、ここがきつくなるのです。
今まで色々運動をやってきましたがここがきつくなるのは始めてでした。
スポーツジムでもここに効かすマシンはないですし、やっぱりその動きの中でしか鍛えられない所というのはあるのだなと思いました。
膝行膝退もそうですし、あと、何度かいっているかと思いますが、
子供の下半身が弱くなったり、柔軟性がなくなったのは雑巾がけや和式トイレを使わなくなったからだと言われますが、それだけでそんなに変わらないだろうと思っていました。
私も雑巾がけもしないですし、和式トイレも使いません。
ですが自分がそうするようにしてみると、これだけで体が全然違ってくると実感します。
武道の体を作る稽古は日本の生活の中にあったのだなと実感します。