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黒ずくめの男

このあと英語。

何週か前、水曜日に振替で行ったら思いのほか雰囲気が良かった。

それでこの先生の別のクラスにも行ってみたが、やはり雰囲気が良かった。

同じ英会話スクールでも先生によるのね。

雰囲気作りの勉強になる。

ということで今日も勉強に行ってくる。

ということで今日も教室に行く前に近くの椿屋で英語勉強。

椿屋はほんといいね。

チェーン店カフェの中で1番好き。

雰囲気もいいし、店員さんもいいし、お客さんもいい。

因みに今、私の前の席に赤ずくめの女と黒ずくめの男が座っている。

何者なのか気になる。

因みに赤ずくめの女は、人指し指の爪でテーブルをトントントンと叩きちょっとイライラしている。  

写真を撮りたい。

因みに黒ずくめの男は、サングラスではなく黒ぶち眼鏡だ。

庭園の見える美容室

昨年引っ越してから近くの美容室を順に巡り、気が合うところを探している。

今回はなんと、窓から日本庭園が見えるという美容室。

そのタイトルだけでテンションが上がる。

店に入るとやはり素敵な方が向かえてくれた。

これはかなりいいとこを見つけた。

初めて行くとこなので、最初にアンケートを記入。

よくあるアンケートで、当店を何で知りましたか?とか、前回カットしたのはいつですか?とか。

カット中は楽しくお喋りしたいですか?みたいなのがあった。

『楽しく』ってなかなか凄い事だぞ、これ。

「楽しくお喋りしたい」にチェックした全てのお客さんと楽しく会話ができる人がいたら、美容師よりもっと世に出した方がいいぞ。

と思って私も楽しくお喋りがしたいと思ったが、いつもの癖で「できるだけ静かに過ごしたい」にチェックを入れた。

暫くして、プロフィールの写真を見て指名した美容師さんがやってきた。

毎回だけど、

一応言っときます。

写真と全然違うじゃねーか!!

まあそれは全然いいのだ。

とにかく今日は私を朝美絢さんにしてくれればいいのだ。

席に座ると美容師さんが

「それ着物ですか?」

と聞いてきた。

「そうです。」

「このあとお仕事ですか?」

「今日は休みです。」

「じゃあそれ普段着ですか?」

「そうです。」

「どんなお仕事されてるか聞いてもいいですか?」

めっちゃ喋るな、おい!

アンケート見てないのか!

できるだけ静かにしたいって言ったろが!

暫くして今日はどんな感じにしましょうか?と聞いてきたので、

朝美絢さんの写真を何枚か見せて、こんな感じにできますか?と言った。

「はい、分かりました。」

と問題無さそうに言った。

「誰ですかその方?」

「宝塚の朝美絢さんて方です。」

「テレビにも出てますか?」

「テレビには出てないと思います。」

「宝塚好きなんですか?」

「はい。」

「観に行ったりするんですか?」

「はい。」

「私も天海祐希さん好きですよ!」

だからめっちゃ喋るな、おい!

全然やむ気配がなく、ローテンションで暫く答えていた。

そういえば、日本庭園が売りと言うことだったが、全然見えない。

美容師さんに

「そういえば日本庭園が見えるって書いてあったんですけど」

と言うと

「向こうの窓から見えますよ。」

と向こうを向いた。

向こうを見ると確かに見える…。

正面に顔を戻すと私とお喋りな美容師さんしか見えない。

なんだこれ~!

よく考えたらそうかもしれないが、何となく日本庭園を見ながらカットしてもらえると思ってたぞ~!

いや確かに普通正面には鏡があって、見えるのは自分と美容師さんな筈なのだが、日本庭園が見える美容室ってあったたらそう思うじゃねえかよ~!

「どうですか?」

どうにかしてくれ!

「ここは昔大名屋敷があったんですよ!」

そうですか。

「12年前にこのビルができた時ここを美容室にしたんです!」

そうですか。

「仕事が終わった後スタッフ皆で外に出て飲んだりしてるんですよ!」

また喋りだしたな、おい!

しかもどうでもいいわ!

そんな調子でカットしていただき、シャンプー台へ移動することになった。

歩きながら美容室さんが

「ここからよく見えますよ!」

と言った。

確かにここからはよく見える。

シャンプー台に歩いて行くほんの一瞬、日本庭園がよく見える。

勿論シャンプー台に横になると全く見えなくなる。

つまりここは、「シャンプー台に歩いて行くとき一瞬だけ日本庭園がよく見える美容室」なのだ。

そんな感じで、私達の時間はかみ合うことなく流れた。

最後にセットしていただき鏡を見せられ、

「どうですか?」

と聞かれた。

私は

(全然朝美絢さん違うじゃない…)

と思って美容師さんの顔を見た。

すると美容師さんは

(だって顔が全然違うんだもの…)

と私の顔を見た。

目くそ鼻くそ

十数年ぶりに友人から連絡があって久し振りに会った。

最後に会ったのがどこかのバーで、友人が店員に横柄な感じだったので、私が「そんな態度はやめろ」というような事を言うと、友人が「お金を払っているんだから」と言ってきて、私も「お金を払ってまで飲ませてもらってるんだから」とお互い引かず口論になり、そのままお互い連絡を取らず十数年経っていた。

連絡が来て会いに行く前、
以前は性格よりも若さが顔に出て可愛かったが、今はきっと性格が顔に出て鬼ババみたいな顔になっているんだろうなと思っていた。

そして当日、椅子に座ってる彼女を見つけた。

私が近づくと彼女は気付いて顔を上げた。

あまり変わってない事にちょっと驚いた。

話してみると、口調は変わらないが中身が大分まともになっている。

環境が変わったお陰で大分まともな人間になれたようだ。

暫くお互いの近況報告等をして、私が先生を育てる為の講座をしているという話をすると、

「あの人見知りで内弁慶のあゆむ君が?(笑)」

と言われた。

これだから昔の知り合いには会いたくない。

もう人見知りで内弁慶のあゆむ君はどこにもいないのだ。

今はどこへ行っても「わたしが大城だけど何か?」って感じなのだ。

講座内容にある、人の魅力についての話になった。

「魅力的な人とは、その団体の全体の事を考えることができて、その場にいる皆を明るい気持ちにする事ができる人」だと言った。

私は自分の教室も持っているし、現在、英会話教室、礼法教室、弓道教室、殺陣教室にも通っている。

過去にも様々な団体に所属していた。

魅力的な人は共通して皆そうなのだ。

私がそう言うと、

彼女は、

「あんたは魅力的で人気があったが、性格はかなり自己中心的だった。」

と言った。

「あまり喋らなかったから皆気付いていなかっただけ。」

と言った。

十数年前の彼女はどうしようもない我が儘な性格で、それにも関わらず私は色々付き合ってあげていて、それが今はまともになって良かったと上から目線でいたのだが、向こうも私に対して同じように思っていたようだ。

ストレッチ専門店へ行ってきました。

ずっと気になっていたもののなかなか行く機会が無かったのですが、ポストにチラシが入っていたのでこの機会に行ってみようと思い、近所のストレッチ専門店へ行ってきました。

店に入ると、20代前半位のお兄さんが笑顔で向かえてくれました。

最初にチェックシートの記入があったのですが、どこがいつから痛いのですか?等という、悪いところを治療しに来たという前提になっている。

私は特に痛いところも悪いところも無いので、備考欄に太腿裏が硬いので柔らかくしたいと書いた。

シートを渡しながら、

「腰痛とかもストレッチで治るんですか?」

と聞いてみた。

「はい、治りますよ。」

と爽やかに言った。

マジか!

腰痛がストレッチだけで治るのか!

私は高校生の頃に腰を痛めて、病院・整体・整骨に20年位通ってやっと治ったのだが、それがストレッチだけで治るというのか!

マジか!マジか!

ストレッチって凄えよ!

この人が特別なのか!

私は内心の興奮を抑えて更に聞いた。

「肩凝りも治せますか?」

「はい、治せますよ。」

凄え!凄え!

何を言われても、はい治せますと言い張る強い意志を感じる。

違う意味でイエスマンだ。

身長伸ばせますか?と聞いてみたい。

寿命延ばせますか?と聞いてみたい。

私はそんな興奮を抑えつつ、腿裏がどれ位硬いか計ることになった。

座って前屈をして足先から手が何㎝出るかを計るようだ。

計ってみると15㎝だった。

結構柔らかい方だが、骨盤が後屈していると言われた。

確かにそうなのだ。

骨盤が後傾しているので前屈するとすぐに腿裏が張ってしまう。

それを一発で見抜くとはさすがだ。

腰痛も肩凝りも治せる人にとって、膝裏の堅さなんて秒で治せるのだろう。

ストレッチが始まると、まず腰回りから伸ばしてきた。

この辺もさすがだ。

腿裏と繋がっている筋肉全てを伸ばしていくようだ。

そして腿の前も伸ばしていく。

最後に腿裏。

寝っ転がった私の足を持ち上げて前に押していく、よくあるストレッチ。

これを数十分繰り返した。

途中、どうですか?と聞かれると、何となく腿裏が柔らかくなっている感じがする。

勿論自分でストレッチをしても、この時間ストレッチしていれば+2・3㎝は伸びるようになっていると思うが、満遍なく伸ばしてくれているので大分柔らかくなっている気がする。

数十分のストレッチが終わって、最後にどれ位柔らかくなっているのか計ることになった。

最初15㎝だったので、20㎝位になっていれば凄いと思う。

最初と同じように座った状態で前屈をしてお兄さんがメジャーで計ってくれた。

暫く間が空いた後、お兄さんがボソッと言った。

「14㎝です。」

硬くなってる~!

1㎝硬くなってる~!

私はまた興奮状態になった。

勿論わざとやった訳じゃない。

ストレッチ前も後も、無理せず軽くいけるとこまでいっただけだ。

気まずい空気が流れた。

暫くしてお兄さんがボソッと言った。

「何でですかね?」

しらんがな!

あんたがやったんだろ。

こんなに「しらんがな」という言葉が当てはまる状況はなかなかない。

腰痛も肩凝りも治せて、身長も寿命も延ばせるお兄さんも、腿裏だけは伸ばせないようだ。

精神稽古

今日は雨が降っているから人が少ないかなと思ったが、いつもと変わらず皆来てて良かった。

私は自分が殺陣を習っていた時、今日は雨だから皆休めと思っていた。
自分だけ上手くなろうと思っていた。

今日は風呂敷の使い方の練習。

最初に先生が見本を見せて、その後主人とお客で練習。

体験の方が来ていたので私とペアになって練習することになった。

見本を見せたと言っても初めてなので当然全然できない。

私は風呂敷はある程度分かるのだが、ここでは先生以外が教えてはいけないルールがある。

目の前で間違った動きをただじっと見ている。

やっと先生が来てくれて教えてくれるのだが、

右手を出すと

「違う。」

と言われ、急いで左手を出すとまた

「違う。」

と言われる。

どうしていいのか分からず手を出したり引っ込めたり小刻みに動いている。

やがてフリーズした。

すると先生が

「先に体を動かしてそれに手がついてくるんだ。」

と言った。

分かるかそんなこと初めての人が!

と思うが、初めてとか覚えが悪いとか寝てないとか関係ない。

1時間で120回位違うと言われた。

こんなに人に否定されたことはないだろう。

入ってきた時と人相が変わっている。

生命エネルギーが残り2くらいになっている。

このまま帰ると家に着く頃に0になるのではないかと思い、帰り際に難しいですよねと話しかけたら、思いのほか凄くお喋りな人で困った。

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