今回は「下段脇構え」
特別難しい構えではなく、気を付けるところもそんなにありませんので、今回は絵的に見て綺麗に構えているかに焦点を当てて見ていきたいと思います。
ポイントは体の縦線、手首、腕と刀のライン、そんなところです。
今回は5名の方がノミネートされました。
まず火曜のKさん
縦線をもう少し伸ばしてほしいのと、刀をもっと長く見せてほしいのはありますが、なかなか良いです。
続いて土曜午前のYさん
全体的に非常に良いですね。
手首の巻き込みが若干ある気はしますが気にならない範囲です。
そして土曜午後のFさん
目を開けるでもない閉じるでもない、半眼の構えを取っています。
人間の心は五感に影響されるので、それらを閉じて自分や相手の内側に意識を向けたり、自他の区別を無くす方法ですね。
つまり、相手は自分になるので、相手が攻撃を出そうとする意識は自分の意識となり、相手の攻撃が読めるということになります。
秘伝の技の一つなので教えていなかったのですが、戦の修羅場を潜り抜けてきた結果習得したのですね。
同じく土曜午後のIさん
こちらも非常によいですね。表情も着付けも良いです。
男性は帯のラインを少しだけ、1.5cm位見せるのが粋だと言われていますが、女性はもう少し多めに見せても良いですね。
最後に日曜午後のKさん
立ち方が綺麗に見えて良いですね。
今回は実戦的な構えではなく、見た目の判断となり、私では決められないので友人でファッションデザイナーのコシノハナコさんに決めていただきました。
第14回勝手に選手権、優勝は、
火曜日のKさん!おめでとう!!
古き良き時代と令和が出会った衣装がカッコイイ! ということでした。
次回は「左霞」の構えです。