真剣ではない刀を模造刀といいますので、居合刀も模造刀に含まれるのですが、一般的な定義で説明致します。
刀身はどちらも亜鉛、アルミニウム、銅などの合金制ですが、「砂型鋳造法」と表記されているものは殆どが居合刀です。
砂型鋳造法は砂を材料とした型に、溶かした金属を流し込んで重力を利用して時間をかけじっくりと製造される為、刀身内に空気が含まれにくく材料の密度が高くなり、強度が高く安全性の高い刀身になります。
一方、ダイキャスト製と表示されているものは模造刀になります。
ダイキャスト製とは、金属の型に圧力を掛けて短時間で製造する為、空気の逃げ場がなく刀身内に空気が残りやすく強度も弱くなります。
慣れると居合刀か模造刀か見て分かりますが、ネット等で合金制としか表記されていないものは居合刀なのか模造刀なのか分かりませんので確認が必要です。
まれに砂型鋳造と表記されていても居合刀ではないものもありますので、購入される際にはお店の方へ確認されたほうがよいかと思います。
他に、居合刀は「茎(なかご)」が柄まで入っていますが、模擬刀だと柄まで入っていないものもあります。
安全面を考えると武道の練習には使えませんが、観賞用としては問題ありません。
あと、居合刀は樋(刀身に彫られた溝)が入っていますが、模造刀には樋が入っていないものもあります。
値段は、居合刀は刀剣専門店で三万円位から販売されています。
武将モデルや装飾が施されると何十万になったりしますが、稽古に使う分には三万円のもので十分です。
模造刀も刀剣専門店で販売されていますが、お土産屋等で販売されているものは模造刀が多いです。
値段は八千円位からあります。
木刀できちんと抜刀抜刀できる人は居合刀でもできると思いますが、木刀よりも反りがあるので多少違います。
木刀の鞘はプラスチックですので、するりと抜けますが居合刀の木の鞘だと鞘に沿って綺麗に抜かないと引っ掛かりを感じます。
納刀の時も木刀だと切っ先が当たっても痛くないので気にせず納刀しますが、居合刀だと切っ先が当たると痛いので自然と綺麗に納刀するようになります。
技術的に上達することは勿論ですが、気持ちの面でも全然違いますのでご自分の一周年記念や昇級に合わせてお気に入りの居合刀を購入されてみてはいかがでしょうか。
真剣の刀身は鉄製で錆びるため手入れが必要ですが、居合刀・模造刀(模擬刀)の刀身は合金製で、更にメッキ処理が施されているで基本的には錆びません。
目釘を外しての手入れも必要なく、殺陣の練習で使う程度でしたら汚れた時に綺麗な布で拭うくらいで十分です。
十分ですがより綺麗な状態を保つために簡単にでも油をつけるといいと思います。
ティッシュペーパーで刀身の油や汚れを拭い取り、次に刀用の油を染み込ませたティッシュペーパーで軽く拭う。
これだけです。
これだけで問題ありませんが、真剣と同じように手入れをするのも楽しいと思います。
最初に拭い紙で簡単に刀身を拭います。
次に軽く打ち粉を刀身にポンポンと打ちます。
次に拭い紙で刀身を拭います。
次に丁子油(刀用の油)を含ませた拭い紙で軽く拭います。
最後に拭い紙で軽く油を拭います。
以上です。
こうして真剣のように手入れをしていると実際に使う時に気持ちが違います。
是非一度試してみてください。
拭い紙をティッシュペーパーにしても問題ありません。
※私は気を付けながら使っていますが、打ち粉はメッキを剥がすようですので使わない方がいいようです。
本日は脚力強化メニューとなってしまいました。
脚力がつくと身体が動かしやすくなりますのでスクワットはお勧めです。
次回は稽古後チョコ会&書き初め。
忍術体験会もやってみたいと思います。
面白そうなことがありましたらご提案お願い致します。
香道体験もやってみたいです。
今年も素敵なメンバーが増えました。
長くやっているメンバーが雰囲気を作ってくれます。
ありがとうございます。
私も楽しみながら技術を上げられることをもっとやっていきます。
本日の稽古
・侍歩き(内、外、座)
・足運び(歩み足、送り足、回り足、爪先回り足、飛び足、飛び回り足、薙ぎ足、下がり足、入り身、開き足、送り足)
・斬り方(真っ向、袈裟、胴斬り、足斬り、斬り上げ、突き)
・抜刀術(落とし突き)
・受け返し(胴斬りー巻き落とし)
・対面型()
・基本型()
トナカイ。(イメージです。)