修行の成果


本日で今年のヨガの稽古も終了。

今まで一人で勉強して実践してきたが、今年実際にヨガ教室に通い、直接教わったことでだいぶ深く知ることができた。

元々健康だったが、更にパワーアップした気がする。

通常では理解できない体の使い方やエネルギーの高め方も身に付いた。

今日はヨガの帰りに歯医者へ行ってきた。

少し前から歯が痛くなってはおさまってを繰り返していたが、医者に見てもらうと軽く削って詰め物をするということだ。

「結構痛いと思いますので麻酔をしますね。」

と言われたが、

私は最近ヨガの修行によって、自分と自分の体を切り離して考えられるようになり、痛いのは私ではなく私の体と考えることにより、痛みを克服できるようになった。

ただまだ実際に試したことは無かったので、これは良い機会だと思って

「麻酔はしなくて大丈夫です。」

と言った。

「痛いですよ?」

と言われたが、私は痛くないのだ。

早速治療が始まったが、

痛い。

神経に来る。

私は痛みを紛らわすために手をグーパーグーパーした。

すると医者は手を止めて

「痛いですよね、麻酔しましょうか?」

と聞いてきた。

私はヨガの修行をしているから痛くないのだ。

「いえ、そんなに痛くないです。」

と答えて再び治療が始まる。

痛い痛い痛い!

最初に麻酔をしてもらえば良かった!

ヨガの修行って何なんだ!

もうやめてやる!

そんな事を思いながらも痛みは続く。

手をグーパーすると医者にばれるので、靴を履いてる足でグーパーグーパーした。

医者が手を止めて

「麻酔をしましょうか?」

と言った。

足のグーパーもバレたようだ。

恥ずかしい。

痛いのがバレバレだが、平気そうな顔で

「いえ、大丈夫です。」

と答えた。

そして今度はヨガの呼吸法を使うことにした。

火の呼吸だ。

ゆっくり呼吸をして落ち着かすよりもテンションを上げて痛みを感じなくさせる作戦だ。

痛い痛い痛い!

やっぱり歯の治療は何をしても痛い。

私は悟った。

ヨガよりも麻酔だ。

長年の修行よりも一本の麻酔だ。

それでも何とか我慢してやっと終わった。

医者が

「大丈夫でしたか?」

と言った。

私が

「痛かったです。」

と言うと

「でしょうね。」

と言われた。

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