
ー 太刀の道ということ
太刀の道とは刀の通る道筋のことで、「太刀筋」と呼んでいるが、この道を知ることはとても大事である。
いつも腰に差してる自分の刀を、もし仮に二本の指で振るにしても、刀身がどういう軌道を描くかということをよく知っていれば、自由自在に振ることができる。
だが、刀を早く振ろうとして力むと、刀本来の道筋に逆らう力が働き、太刀筋が狂って、かえって振りにくくなる。
そのやり方では人は斬れないのである。
刀を使うときは、振りやすいと思える程度の自然な力で、静かに振ろうとする気持ちが大切である。
刀を打ち下ろしたら上げやすいところへと戻し、横に振ったら横に戻し、肘はできるだけぐっと伸ばして強く振る ー これが太刀遣いの基本である。
我が二天一流の兵法の構えである「五つの表」と呼ぶ五種類の基本型を習い覚えると、太刀筋が定まってきて振りやすくなるはずだ。心して鍛錬せよ。
