ゼラニウムが咲きました。
どうにか室内で咲いてくれないかといろいろ工夫をしながら置いていたのですがやっぱり咲きませんね。
7月に入って諦めてベランダに出したら綺麗な花が咲きだしました。
光が好きな植物、薄明かりが好きな植物、暑さが好きな植物、寒さが好きな植物、風が好きな植物、湿度が好きな植物、条件が合わないと花は咲かない。
それなりに育ちはするが 花は自分の場所でしか咲かない。
いつも植物を人間、人生に置き換えて考える。
4月に種を蒔くものを今の時期に蒔いても芽は出ない。
たった三ヶ月ずれると花は見れない。実も付かない。
水を与えないと植物は枯れる。
与えすぎても枯れる。
肥料を与えると綺麗な花を咲かせる。
与えすぎると枯れる。
一度弱った植物はすぐに花を咲かそうとはしない。
幹を太くし葉を増やし、しっかり根を張り、力を蓄えてから花を咲かせようとする。
水さえ与えていれば元気に育つ植物。
手が掛かる植物。
すべて大切。
殺陣クラスは毎回足運びから始まり、基本の斬り、対面稽古という流れで、殆どが基本練習となっており、これが上達への近道なのですが、たまには簡単な立ち回りをやってみようかと思います。
といいましても普段の対面稽古を応用するだけの3・4手の簡単な立ち回りを考えています。
一度やってみると基本稽古と立ち回りがどう繋がるのか考えやすくなるかと思います。
このスクールには殺陣経験者の方も結構いらっしゃいまして、ある程度やってきてやっぱり基本からやり直したいという方が多いようです。
実は私にも同じような経験があり、それからは何事も基本から段階を踏んでしっかり学ぶことを心掛けています。
私の場合は殺陣ではなくバレエでした。
20代の頃、突然バレエをやってみたいと思った私はすぐに近所のバレエ教室に通うことにしました。
当然ですが、まずは初心者クラスからということになったのですが、これまでどんなスポーツをやっても困ったことがなかった私は、「すぐにできるようになりますので上級者クラスに入会させてください」と無理を言って上級者クラスで稽古をさせていただくことになりました。
そう言って入ってきた私に当然基本なんか全然教えてくれない。
というか何にも教えてくれない。
外国に行って英語で授業を受けているようだった。
言葉の意味もわからない。
ただ真似をするしかなかった。
困った私は本を買って1人で基本の稽古をしていた。
でもよくわからない。
今更やっぱり初心者クラスに移りたいとも言えない。
こんなことならおっしゃるとおりに初心者クラスに入会すれば良かったと私は半泣きになった。
思い出すたびに今でもいたたまれなくなる。
嗚呼いたたまれなくなる。
その後私はバレエで更なるいたたまれなくなる事を経験した。
そして今でもバレエに関することは思い出したくない。
続く。
いつもの美容室で髪を切ってもらいました。
今の美容室に初めて行ったのは3年位前のことです。
私の知り合いにすごくセンスのいい方がいました。
服、靴、髪、全てのセンスがいいのです。
ファッションショーでモデルさんが来ている服はセンスがいいと思いますが、それを日常で着ると奇抜になったり浮いてしまったりするのですが、その方はそれをアレンジして日常に馴染ませるセンスまであるのです。
ある日私はその方に、あなたは全てのセンスがいい、どこで髪を切っているのか教えてもらえませんか?と、直球で聞くと快く教えてくれましたのでその美容室に行ってみました。
ちょうど撮影の仕事がありましたので、その美容師さんに 会社の役員のようにしていただけますか?と言って少し役の説明をすると「分かりました」と言い、出来上がりが100%満足でした。
少しの会話で私のイメージを受け取り、それに自分の感性を加えて最高の形にしているのです。
次に行ったとき「爽やかにしてください」と言うと今度は何も聞かずに「分かりました」と言い、30分後私は爽やかになっていました。
また次のとき「春な感じにしてください」と言うと、何も聞かず「分かりました」と言い、30分後私は春になっていました。
ヴィヴァルディーが音で『春』を作り出したように その方は私の頭で『春』を作りました。
『春』と『夏』と『秋』は作っていただきました。
あとは『冬』を頼むと『四季』が完成します。
『初夏』