今回は最も興味のあるもの一つ、食事の作法の稽古。
知れば知るほど、粗相の無いように、相手に不愉快な思いをさせないように、食事を美味しくいただけるように、よくできているなと思うのですが、最初は作法の手順を追うだけで精一杯で味なんか全く分からない。
完璧ではなくても最低限のことは身に付けておきたいですね。
よく言われることですが、お箸を正しく持っていない人が意外に多いですね。
お箸なんて一番使いやすいように自然に正しく持てそうだし、あるいは親が教えている筈なのですが、どうしてだろうか。
なんて思っていると、先日妹の家に行って食事を頂いたら妹が何かよく分からない箸の持ち方をしていた。
どんな親に育てられたんだと思った。
親は私にも妹にもお箸の持ち方を教えてくれなかったが私は自然に正しく持てるようになった。
とは考えにくい。
親は私にお箸の持ち方を教えたが、私が不器用すぎる上に覚えも悪くて人の何倍もかかってようやく覚えたため教えることに疲れて
「お箸なんてご飯が掴めれば別にどんな持ち方でもいいでしょ。」
と妹の時は適当になっていたかもしれない。
前回硯箱の使い方の作法をおこないまして、今回は一汁三菜の料理の食べ方の作法をおこなう予定でしたが、硯箱の作法が難しいですし、よく使いますので今回も硯箱の作法を教えていただきました。
ただ字を書くだけにこんなにも作法があるというのは外国の方には理解しにくいのではないでしょうか。
弓道も弓を引くまでにいろいろと作法があります。
以前弓道を体験された外国の方が立ち座りの稽古や正座をして足がしびれたあと、やっと弓が引けると思ったら弓を引くまでの作法の長さに我慢ができなくなって、
「何でこんなことするの!?向こうに行ってすぐ引けばいいでしょ!!」
と半怒りになっていました。
その方は国でアーチェリーをやっているということでした。
当てることが目的の競技と当てればいいというわけではない武道の違いだと思います。
形は絶対ではなく心を作るために形を利用しています。
形通りにすると自然とその心が作られます。
弓を引いたあとも当たった外れたではなく、また作法があります。
私と同じように稽古の様子をブログに綴っている方がいらっしゃいまして、今回のブログを見てみると私の写真が10枚程載っていましたが、ん~まだまだ体を意識できていないなと思う取り消したい写真が数枚ありました。