本日は夜の部が20人を越え、最初に並んで挨拶をするときは多く感じましたが 稽古が始まりそれぞれに合わせた稽古をやっていくと数名のグループに分かれ丁度いい人数に感じました。
ただ 対面稽古で3手・4手の稽古をしている方が増えてくるともう1クラス増やした方が稽古がしやすくなるかなと思いますので来年の初めを目処に考えています。
久し振りに礼の仕方などもやりましたが礼に限らず綺麗な仕草は自分にとっても人から見ても気持ちがいいですね。
このクラスでは礼法を細かく行いませんが、呼吸を意識するだけで座礼も立礼も綺麗に出来るようになります。
元気すぎて3秒じっとしてられない空手の子供たちにゆっくり綺麗な礼を教えるのは難しいのですが、呼吸に合わせて礼をすることを教えると驚くほど落ち着いた綺麗な礼が出来るようになります。
それにしてもバレリーナの動きとミュージカルの方の表現力は目を見張るものがありますね。
思わず目が行ってしまいます。
キリッとした雰囲気を持っている方もいますし、柔らかな雰囲気の方もいますし、キュートな雰囲気をお持ちの方、刃筋が綺麗な方、早く動ける方、大きい方、繊細な雰囲気をお持ちの方、一通りのことを覚えましたら あとは自分を活かした動きになるといいなと思います。
今回は夕方のクラスで初めて立ち回りをやってみました。
普段の対面稽古を応用した立ち回りですので このメンバーならできるだろうと思っていたのですが想像以上でした。
立ち回りの手だけを付け、シンの登場の仕方やカラミの行く手の阻み方、最後の納刀の仕方などは自由にやっていただきました。
各パートの動きを何度か練習し、最後に皆が見てる前での本番一発勝負。
各々が自由に芝居を付け、台詞を付け、それでいて一体感があり、動きも綺麗にうまくいき、自然に拍手が起こりました。
立ち上げ当初から参加のご婦人からも 最近のテレビで見る時代劇よりよっぽどいい と嬉しいお言葉をいただきました。
ご自分の殺陣教室をお持ちのTさんは別格として、他の3名は今年の4月から始められた方で、シンもカラミもここまでできることに私も驚きました。
もしかして普段から街を歩きながら立ち回りのイメージトレーニングをしているのかもしれない。
稽古が始まる前に1人で帯刀受け身をおこなってみた。
帯刀した状態で両手がフリーだと問題ない。
続いて 抜刀して右手は刀を持ち、左手は鞘を持ってる状態で行おうとすると 床の固さが気になり、左手で床を抑えることもできないので躊躇いが出てくるが、まあ問題なくできる。
最後に両手で刀を持った状態から行おうとすると少し恐怖心がでる。
柔道場だと問題ないだろうが固い床に恐怖心が出るようだ。
さらに鞘の操作が難しい。
前に倒れるので手を付きたくなるが、倒れる前に鞘に手をかけ 刀を持った右手から付かなければならない。
そしてすぐに鞘を調節して綺麗に起き上がる。
立ち回りで使うと面白そうだ。
恐怖心は厄介だ。
運動能力が一気に落ちる。
バク転が一番分かりやすいと思う。
バク転はある程度運動能力があれば誰でもできる動きなのだが やってみようとすると後ろに飛ぶという凄い恐怖心が出てくるので多くの人はできない。
因みに またまた私の殺陣の先生の話になるのだが、
私が恐怖心でバク転ができないでいるとき、先生が「テレビの仕事で立ち回りやるんだけどでてみるか?」と言うので、「はいお願いします 」と答えると 数日後、私は先生が斬ってきた刀を 手に刀を持ったままバク転で避けなければいけないことになっていた。
スタジオに入り、沢山のスタッフに囲まれ、カメラがまわり、本番が始まり、いよいよ「僕はバク転ができません」と言えない状況になった。
先生の刀が私の足に向かってくると私は無意識にバク転をしていた。
それからは普通にバク転ができるようになった。
たまたまうまくいった話だ。